介護予防における鍼灸師と家庭医の役割 ～平成２３年度 福島県鍼灸師会 冬季学術講習会～

今日は福島県鍼灸師会の冬季学術講習会に講師としてお招きいただいた。

『プライマリ・ケアとしての老年医療』

というお題をいただき、レクチャーの準備を進める過程で、来るべき(もう来ている？)超高齢社会を迎え撃つために必要なことや、私たちが果たすべき役割について考える機会を得ることができた。

鍼灸治療院には、腰痛・肩凝り・肩痛・膝痛といった痛みを主訴に訪れる患者さんが多いらしいが、ディスカッションを通して、高齢者のケアにおいて難しいと感じるポイントは鍼灸師も医師も同様に、転倒、うつ、認知症、尿失禁、移動困難・・・といったGeriatric Giants つまり・・・

n  原因が多岐にわたる
n  慢性の経過をたどる
n  自立を困難にする
n  単純な治療法はない

という具合に、一石一鳥に解決し得ない高齢者に立ちはだかる手強い相手！
生活機能に影響を及ぼす「Geriatric Giants（老年医学の巨人）」絡みの問題であることを知ることができた。
Geriatric Giantsに太刀打ちするには、家族、社会を巻き込み、ケアのパートナーらが強固なスクラムを組み、総動員で取り組むことが必須である。

日本鍼灸師会は介護予防運動指導員養成に積極的に取り組んでいる。
除痛を武器に筋トレや娯楽を可能にし、元気な高齢者を増やしていく・・・
介護予防を含む予防医学への積極的介入こそ、鍼灸師と家庭医共通の重要な役割であることを再認識した。

第68回Family Medicine Resident Forum（FaMReF） in 保原

2012年1月7日「第68回Family Medicine Resident Forum（FaMReF） in 保原」がおこなわれた。

特別講演として、福島県立医科大学 会津医療センター準備室東洋医学 三潴忠道先生からの「漢方概論と急性熱性疾患」のレクチャーでは、日常診療に役立つ漢方医学の基礎を、急性熱性疾患を例に分かりやすい解説をしていただいた。

薬剤選びの本質を少～しだけ理解できた。

今後も継続的に御指導いただけるということで大変心強い！

恒例のの Reflection of the Monthでは、レジデントのM先生が「俺流ポートフォリオ」を提示してくれた。

試験対策としての後ろ向きのポートフォリオ。

家庭医としての能力を高めていくために前向きに進めていくポートフォリオ。

バランスよく両立させながらコツコツ書きためていく工夫の一端を垣間見るにつけ、それをサポートしていく立場の責任の重さを再認識した。

それにしても、レジンデントのプレゼン能力の向上ぶりにはいつも感心する。

あっちゃんの考える診断学

助教 石井 敦

掃き溜め的な診断に進む前に、一旦は高頻度にみられる急性疾患を疑うことの重要性と、診断においても家族に目を向けることの有効性を学んだ。

葛西龍樹 主任教授

「私の頭の中の消しゴム」（2004）

認知症の告知のあり方などについて深く考えさせられるビデオクリップであった。

勉強の後はいつも懇親夕食会だが、今回は新年会という位置付け！

みんなから今年の抱負が語られたが、全体的にいつもよりモチュベーション３割増しな印象をうけた。
お店の店主の心意気も高めだし・・・これはトイレに貼ってあったもの

オイラも今年は公私ともにガンガンいきたいと思う。

それにしても「SAKEBA 駄愚栖」
福島の日本酒だけでもこの充実のラインナップ！
つい呑み過ぎてしまう・・・